2006年03月19日

「40 翼ふたたび」

またまた石田衣良の本を読んでいる。
「エンジェル」や「娼年」にみられるような、
全体の構成の巧みさもさることながら、
自分にとっては文体、特にディティール描写の参考の為に
密かに読んでいるバイブルだったりする。

また作品内容においても、彼の作品の主人公に共通する
「何か、超えられない煮え切らなさ」に
魅力を感じてしまう今日この頃。



今回は完全に衝動買いだ。
思えば、40という歳はまるで自分の中にはなくて、
永遠と30代が続くのだと感じていたけれど、
この本に登場する40歳代の人物達の救いがたい現実というのは、
刻々と自分の身にも音を立てて近づいてきている。
つまるところ、答えのない40代にはなりたくないと思いながら、
気がつけばそこにもう両足を突っ込んでいるようなものなのだ。
その独特な作者の世界観は、彼のオリジナルな世界の中に留まらず、
既に社会の枠組みの典型例にさえなりつつある。
40というターニングポイントを控え、自分は一体何をすればいいのか。
そんなことを考えさせてくれる、有難くも迷惑な読み物。
でも、とりあえず買いなのだ。
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posted by drag_on at 02:43| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石田さんの本を読むようになって半年位なので、初心者ですが好きです。
これも気になるので読んでみます。
Posted by moon。 at 2006年03月25日 08:33
自分も全体に流れる空気が好きです、
今回の話は電車の中であっさり読むことが出来たのだけど、後に残るものが少し重たかったです。
Posted by dra at 2006年03月25日 13:42
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「40(フォーティ) 翼ふたたび」
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